エレナ・ライトフォール は王族としての使命に忠実な、絵に描いたようなお姫様である。それは箱入りという意味ではない。法を理解し、その上で王族、貴族にも意見する。そして民衆にも優しく、時に厳しい判断を下すことができる姫様の中の姫様であった。その、一見幼く見える体に詰められた知恵と重責、そしてあどけなさが、彼女を彼女たらしめているものでもある。

庭園で紅茶を飲みながら、束の間の休憩時間を楽しんでいる。
「お休みですね、エレナ様。」
「あら? ヴィンセント。 いつ来たの?」
エレナ付きの騎士であるヴィンセントは気さくに声をかける。
「ついさっきですよ。 姫様、仕事はどうなされたので?」
「今日はもう終わり。 どうせ税制改革なんて大貴族連中に潰されるだけだわ。他の路線を考えてるの。」
ヴィンセントはエレナの向かいの席に座る。
「何を考えていらっしゃったんですか?」

「貿易の自由化。リスクはあるけど、まずは流通を活発にすることが必要だと思うの。」
「それはまた大きく。 でも、それはいい案だと思いますよ。」
「ありがとう。 それでね、貿易の自由化を実現させるためには港が必要なの。」
「港? それなら王都の南側にあるじゃないですか?」
「確かに王都には港があるけど、水深が浅いから貿易の拠点にはできないわ。 もっと外海に近い場所に港が欲しいのよ。」
「なるほど、それで何か考えがおありなんですね。」
エレナは笑顔で答える。

「そう! ここからさらに南の、海に面した場所は全部王家の直轄地になってるの。」
「そういえばそうですね。」
「そこを港にしたいと思うの。 そうすれば貿易も活発になるでしょう。」
目を輝かせながら興奮気味に話す姫様は、幼さと強さが1:1のバランスで同居している。
「それでね、ヴィンセント、あなたに現地視察をお願いしたいの。詳細は今夜相談したいから夜、私の部屋に来てくれない?」
「ええ、わかりました。」
「ありがとう、期待してるわね!」
こうしてエレナとヴィンセントは夜まで別行動をする。

夕方、早めに仕事を終えたヴィンセントは早速姫様のもとに向かうことにした。
すると、姫様の部屋からうっすらと声が聞こえてくる。
「ん….ヴィンセント…..」
少し言葉を詰まらせたような、緊迫した声が、だが確かに自分を呼んでいる。
「大丈夫ですか!?」

部屋の中に入ると、ベッドの上に座る姫様。頬はほんのり赤い。しかし特筆すべきは、手のひらの位置である。
彼女の手のひらは、普段決して触れることのない、彼女の秘部を露わにしていた。
「えっ…ええっ!!!!!」

姫様は慌てて隠そうとしたが、遅かった。
「あっ! これは…違うの!」
「そ、そうですよね、違いますよね」
「うん! そう! これはね、その…」
この時どうするのが正解なんだろう。ヴィンセントはすっかり硬直してしまっている。
「これはね、その…」

エレナの顔は完全に真っ赤だった。
「今日は暑いから、涼もうかと思って」
「あっ、涼むためにですか?」
「そう、そう! だから気にしないで、いつもと変わんないからね!」
しかし、聡明な姫様は、どう言い繕ってもオナバレしてしまったことは隠しようがないことはわかってる。
「そうよ、オナニーしてたわよ」
どうやら開き直ることにしたらしい。
「いつもこうやってオナニーしてたわよ、これで満足?」

もはやこっちも開き直ることにする。
「いや、せっかく見なかったことにしようとしたのに、言っちゃうんですか?」
「んーーー!もう、もう、もうっ!!!!」
ポカポカ殴る姫様が、もうそれだけで愛おしい。
「ちょっと、姫様、落ち着いてください。誰にも言いませんから。」
エレナは何もいえず、涙を溜めてこちらを見ている。
「では、姫様、私も恥ずかしいことを暴露します。私も姫様でオナニーしてます。」
「えっ…」
「私も姫様に恋い焦がれておりました。 姫様のことばかり考えてオナニーしてました。」
エレナは目を見開き、固まってしまった。
「だから、私の前であれば安心してオナニーしてください。」
エレナは顔を真っ赤にし、恥ずかしがっている。
「あの…」

「あなたのも、その、見せてよ。それでおあいこでしょ」
「かしこまりました。姫様のためであれば。」
二人は曝け出して向かい合う。お互いの性器を見せあうように。
「ほら、私も…」
「ええ… 素敵です」
これ以上ない恥じらいと、通じ合った複雑な気持ちが、二人を細い指を加速させる。

エレナの小さな指は、縦スジに埋まり、クチュクチュと淫らな音を立て始める。
「あんっ….. んはぁ…..」
これまで想像だけで何千夜をヌイてきた。
その想像通りの姿を目にしながら、ヴィンセントの指は加速する。
「すごい…. すごい、姫様…」
姫様の指も、ヴィンセントに呼応するかの如く、加速していく。
「あっ、あっ、ああんっ!!」
プシュっ…..
二人はほぼ同時に、達することとなる。長年付き添った二人のセッションが、ここにあった。

「はぁ、はぁ、…すごい、こんなに出るのね…」
「姫様も素敵でした。」
「えっ… あ、ありがとう。でも、出したら小さくなるんじゃないの?ヴィンセント。あなたのまだ大きいままだけど。」
「あのですね、この際だから言わせてもらいます。姫様はご自身の美貌に自覚がなさすぎるんですよ。こんな状況で萎むのは無理がありますよ。」
「そう….わかったわ。でしたら、今日はあなたの好きにしてくださって構いません。」
「マジですか」
「口止め料よ!….それと…あの….」
「なんですか?」
「優しく….してください…..」

強気でいても、そこに好意と少しの恐怖が混ざり合った涙を、そっと拭う。
もう身分も、命すらも捨ててもいい。今日、この日で終わってもいい。俺は今日、この日のために生まれたのだ。ヴィンセントはそう確信した。
「ではお互い、裸になりませんか?」
「はい….」
姫様からは余計なものは取り払われた。それは服だけではなく、権威、重責、その他姫様に乗っていたあらゆる重さが取り払われたと言っていいだろう。残されたティアラだけが、彼女の女としての、そして王族としての最後の意地なのだ。
「私、変じゃないかな…」

不安そうに尋ねる姫様。
「この世にこれ以上美しいものなんて、存在しませんよ」
ヴィンセントの言葉に、姫様の胸はトクンと高鳴った。
「さあ、ベッドに入りましょうか。」
「うん!」
姫様とヴィンセントはベッドに入り、見つめあう。
「姫様、初めてですが、痛くさせないで済むように頑張りますので」
「お願い…します….」
二人はゆっくりと近づき、キスをした。
優しく触れるだけの、初々しさだけの口づけを交わす。
「ふへへへ、キスしちゃった。ヴィンセントと、キスしちゃった….」

俺の前だけで見せる、この緩んだ表情が、ヴィンセントの鼓動を加速させる。
「姫様…」
「うん… いいよ…」
ヴィンセントはゆっくり身体を下げる。
姫様の乳房が視界に入ってくる。
ヴィンセントはそこに手を伸ばす。
「んっ…..」
少し痛みを感じるのか、姫様は顔を歪ませる。
「すみません…」
「大丈夫、続けて….」
ヴィンセントは胸を揉む手を休めることなく、顔を近づけていく。
そして乳首にキスをする。
「っ! んっ….. くすぐったい…」
舌で転がすように乳首を舐め回し、もう片方は指で優しく転がす。
「はぁっ….. んんっ…..」
しばらく弄んでいたら、乳首が少し固くなってきた気がしたので、今度は軽く吸う。
「んあぁ… そこ….. きもちいぃ….」

「んあっ!? …..そこは、強く吸わないで… あぁっ….」
姫様は背中を反らして感じている。
ヴィンセントは口を離すと、姫様の下へと降りていく。
「んんっ…. はぁっ…. あんっ….」
姫様の乳首から手を離す頃には、彼女の花は十分に蜜に濡れていた。
ヴィンセントは自分の性器を姫様の性器に当てる。
「姫様も気持ちよくなってくれて嬉しい。」
「んっ….. 恥ずかしい…」
ミツバチのように蜜を愛でながら、そして蜂であるならば、ヴィンセントは蜂としての役目を果たさねばならない。
「んあっ…..」
ズプッ…..
ヴィンセント の針は姫様の膣内に侵入を果たす。
「痛いですか」
「ん…ちょっと。でも大丈夫、ちゃんと気持ちいいから…」

「はい!」
ヴィンセントは優しく腰を振り始めた。
「あんっ…. んっ… あっ… あんっ…..」
「姫様… 気持ち….いいですっ…. んっ!」
ヴィンセントが姫様の膣奥を突き始めると、姫様はより一層大きな声で喘いだ。
「あっ、だめっ! そこっ….. んんんんっ!!!」
ビクビクっと痙攣するように体を揺らす姫様。
体勢を変え、今度は後ろから、刺す。

「あ、そんな….」
姫様の膣奥には白い糸のような愛液が垂れていた。
ヴィンセントは生真面目に、一定のリズムを繰り返す。
「んっ… はぁっ… あっ….」
「姫様はどこが気持ちよくて気持ちいいんですか?教えて下さい」
「そっ…. そんなの…. 言えない…」
姫様は恥ずかしさのあまりか、シーツに顔を埋める。
「姫様…. んっ….. 気持ちいいですよ… んあっ!」
ヴィンセントは射精感が高まりながらも、ピストンを続ける。
「んんっ… ああっ…..」
姫様も絶頂を迎え、シーツにはとめどなく溢れる愛液が染みている。
「あっ! だめっ!」

ヴィンセントが子宮を叩くたびに姫様は喘ぎ声を上げる。
「姫様っ….. んあっ! そろそろ出そうですっ… あっ!」
「いいよ…. きて… 出して…. あんっ… あっあっああっ!!」
ピストンのスピードを上げながら、射精する瞬間、一番奥に刺さった時、
「あっ… 出ます! あっ!!」
ドピュルルルッ!
「んっ! あぁぁぁっ!!」
白濁液が姫様の最奥を汚した。

「はぁっ….. はぁっ…..」
「気持ち…良かったです….. 姫様…..」
「はぁ… はぁ…. うん…. 私も…. 気持ちよかったよ….」
ヴィンセントの性器が姫様の膣内から抜いても、まだ残っていたものが姫様の表をも汚す。

「んっ….. はぁ… はぁ…. すごい… いっぱい出たね….」
「すみません… でもすごく気持ちよかったです… 姫様…..」
ふと我に返ったエレナ。快楽に身を委ねる時間もとうとう終わりなのだろう。
「これで、口止めになったかしら?」
ヴィンセントは頷くことしかできない。
「オナニーしたくなったら、私のところに来なさいね。あなたは私の騎士なんだから。部下のためだったらなんだってするんだから。」
姫様は、姫様なりの納得の仕方をしたのだろう。であれば騎士としてはそれに従うのみだ。
「では姫様もその時はお呼びください。私以外を呼んじゃダメですよ。」

「あなたも、ね。」