写真部に所属している俺は、来月のコンテストに向けて準備中。テーマは「スポーツ」。ど文系の引きこもり連中を相手に、なんて酷なテーマを課してくれたものだろう。
だが、将来写真家として食っていくには、ここで実績をあげておかねばならない。
自分で言うのもなんだが、写真の腕には自信がある。グラビア写真とヌード写真家として名高い親父殿からフィルムの現像液の調合まで仕込まれている俺に死角はない。
だが、問題は被写体だ。被写体は、美しい方がいいに決まってる。となればあの娘しかいないだろう。

カシャッ!
シャッター音に気づいた彼女の名は深星まどか。気付かれないように撮ったつもりだが、勘のいい彼女は気づいたらしい。
こちらを一瞥したものの、一旦そのまま走り去る。

「ひょっとして私の写真撮ってた?」
走り終えて駆け寄ってきた彼女に返す。
「ああ」
「写真部だもんね。カメラどんなの使ってんの?ちょっと見せてよ」
こういう彼女だからこそ被写体に選んだわけだ。大抵の女子は俺が写真を撮りでもしたらすぐに盗撮騒ぎにしてしまう。まぁ実際盗撮気味で取っているわけだからぐうの音も出ないが、深星まどかはまず一旦受け入れてくれる。いわゆる、陰キャに優しい陽キャという稀有な素材なのだ。
そのため密かに俺たち陰キャのアイドルになっていることに、本人は気づいていない。

「へぇ、こんな大きいの使うんだね。私はスマホのカメラしか使ったことないや。」
「で、どんなの撮るの?」
「今度のコンテストのテーマがスポーツなんだよ。だから運動部員を撮ってる。」

「私なんかでいいのん?」
これだからまどかは皆のアイドルなのだ。普通なら盗撮野郎、写真を消せ!という話になる。しかも俺の視線が股間に全力集中していることに気づいていない。
その無防備さもアイドルたる所以だろう。
「もちろん。せっかくだからクラウチングスタートの格好とかしてもらえないかな?」

「私長距離専門だからなぁ。こんな感じ?」
とりあえず数枚写真を撮る。尻を中心に。
この適度にはみ出した肉がもはや誘っているのか。俺を試しているのか?
「そう、そんな感じ。じゃぁ前からも撮らせてね。」
「!!!!!!!!」

これはこれは、初めまして。乳首様。
無防備なまどかは、気づいていないらしい。
多分、これで俺のオナネタ1年分は確保できることだろう。遠慮せずに連写で取りまくる。
「そのシャツって学校指定のやつ?」
「そうだよ。お姉ちゃんのお下がりだけどね」
だから、か。明らかにサイズがあっていない。ありがたいことに。

「こんなんでいいの?」
「うん、後でもう一度追加で撮りにいく。」
「りょーかい、じゃぁいつでもおいでよ!」
「ああ。」
もはや俺の44インチマグナムが火を吹く寸前である。この情動を抑えることができれば、俺は今頃大阿闍梨か何かに慣れているだろう。
彼女は確かに言った。「い・つ・で・も・お・い・で・よ」と。もはや止められない俺は、部活が終わるタイミングに行くことにした。
ガッチャッ。
陸上部の部室の扉を開ける。この時間にはまどかしかいないのは当然ながら事前に調査済みである。

「えっ?!!!!!!」
先ほど挨拶した乳首様と、感動の再会の瞬間である。

「え、ちょ、なに、なに?着替え中なんだけど!」
「え、でもいつでもおいで、って言ってたじゃん!」
ここで引いたら、負けである。俺は、堂々と行くことにした。

「確かに言ったけどさ、でも着替え中だから!」
「じゃぁ、着替えてるところ撮らせてもらうね!」

まどかの表情が明らかに変わる。あ、これ、あかんやつや。
作戦を変更する。強気ではダメだ。必殺、土下座で行くことにした。
「すまん!まどかの肉体があまりに美しすぎて、被写体として完璧なんだ!アスリートの理想と言ってもいい。ミロのビーナスなんて目じゃない!写真家としての全てをかけてお願いしたいんだ!」
そういう俺の股間は、すでにはち切れている。

「いや、そう言われてもさ、流石に着替えてるところは….」
「正直に言う、俺はおっぱいが見たいんだ。見たくてみたくて気が狂いそうなんだ!さっき写真撮った時にまどかのおっぱいが写ってて、あまりに可愛くてもう気が変になりそうなんだ!」
土下座して、股間を膨らませた上で、言う。
世界のことは、俺みたいな小市民にはわからない。でも、確かに言えることは、多分この瞬間、俺は世界で一番カッコ悪く、カッコ良い。

「なに恥ずかしいこと言ってんのよ!正直に言えばいいってもんじゃないでしょ!」
俺は土下座をする。ただ、欲望に従って土下座をする。無言で土下座をする。
「あの、何か言ってくれない?」
俺はただ、無言で土下座する。

「んもう、写真はダメ!絶対、だめ!」
「ってことは…..」
「そんなに言うならちょっとだけ見せてあげるから。メモリーカード、渡して!」
「わかった。ありがとう。」
….チョロい。ちなみに俺のカメラはbluetoothでスマホと連動しており、すでにクラウドに保存されているわけだが、そんな野暮なことを言う俺ではない。とりあえず、目の前でメモリーカードを引き抜いて渡すことにした。
「では、お願いします。」
俺は無意識に正座する。やはり乳首様には礼を尽くさねばならない。
「んもう…。」

「これで、….いいかな….。」
「え?そんなんでいいわけないじゃん。とりあえず上は全部脱ごうか。」
全く論理的でない話である。しかし、ヌード写真家である親父殿から教わった知識が、ここで活きてくる。
とりあえず、大事なことは理屈じゃない。勢いなのだ。強く、イけ!

「え、なに?そういうものなの?」
「親父殿が言ってたから間違いないよ。脱ぎかけのおっぱいに価値などないって!」
「そ、そうなんだ…..。」
親父殿すげぇ。こんな意味わからん理屈で通るんだ….。

そして、ついに、その慎ましい双丘が完全に顕になった。
まどかは恥ずかしさに耐えきれず目を閉じている。
「綺麗だ….」
これは策略ではなく、本心として自然に出てきた言葉である。
「そ、そうかな。ありがと….」

「男の子ってこんなの見たいんだね。」
「ああ、それを見るために生まれてきたからな。」
「キミの人生、それでいいんだ…。」
「恥ずかしいけど、そんなに見たかったんならもういいよ。褒めてくれたしね。」
そう言って彼女はようやく笑顔を取り戻してくれた。

しかし冷静に考えるとすごい状況だ。好きな女子がおっぱい丸出しでこっちを笑顔で見ている。
いかに天使な性格だと言っても、ここまで優しくしてくれるもんだろうか。
強引に行けば、まだ行けるに違いない!
「エイッ!」
そのまま下も降ろしてみた。

「ふえっ?!!!!!ちょ、マジ?」

「私のパンツ返してよぉ!下は流石にダメだから!」
こうなってはもはや一方的に俺の勝利である。俺を蹴り上げようと暴力に出たところで、足を上げるほどに花園が顕になるのだ。それに気づいたまどかは座り込むしかなかった。

「何するのよぉ。恥ずかしよぉ。」
「え?恥ずかしいことないよ?世界で一番綺麗だよ?」
こういうふうに、断定的に褒めるのが基本なのだ。親父殿はそうしていた。

「あのさ、君、褒めれば許されると思ってない?」
「全然思ってない、ただ、綺麗すぎるから褒めるしかないのよ。」
「ものは試しにさ、手を後ろに組んでみなよ」
「え、こう……?…………….あっ!!!」

「うぉっ…..綺麗だ、すごく綺麗だ!!!!!」
「もう、全部見せちゃったじゃん!」
「正直に言うよ。写真家の家で育ったから綺麗なものはたくさんみてきたけど、確実に今日、今、この瞬間が一番美しいものを見てるわ。マジで。」

「君、褒めるのだけは上手いね。そこまで言われると悪い気は…」
チョロいな。まだ、行ける!

「ひあっ!!!!」
とりあえず触ってみた指先は、すぐに湿ったものに触れた。
「ひょっとして、まどかも興奮、しちゃってる?」

「しちゃってる…かも…」
「俺とじゃ、嫌、かな?」
「…..嫌じゃ、ない、多分だけど…。」
「じゃぁ…」
「ちょっと、待って…」
徐に背を向けてバッグの中を漁るまどか。取り出したものは保健体育の授業の時に配られた、コンドームだ。

「これだけは、付けて、ね。」
好きな女子が、お○んこ丸出しで、コンドームを差し出してくる。これで理性を保つことができるのであれば、おそらく人類はここまで反映しなかったに違いない。
勢いで、そのまま入れてしまうことにした。

「あ、ちょ……」
貪るように腰を振る。俺は今日、死んでも、良い。それくらいの勢いで、振る。

「痛い、痛いから!」
「ちょっと、止めて!」

「エッチするのはいいけどさ、コンドームだけはちゃんとしてよね!」
もうエッチするのは良いことになってるらしい。
「あと、もう少し優しくしてよね、初めてなんだから!」
好きな女子がヴァージンで、破瓜の痛みに耐えかねて叱ってくる。なんだ、このご褒美は?ここは天国か?
言われるままに装着し、第二ラウンドに突入する。

「ゆっくり、…ゆっくりお願いね…」
ゆっくり、できるだけ、俺だってゆっくりしたいし、この時間を楽しみたい。しかし、未開拓の締め付けによる快感を制御するは、困難極まりない作業である。
「ごめん、痛い、かな?」

「まだ、ちょっと痛い、でも、ちゃんと、気持ちいいよ。」
やはり、天使である。「でも、ちゃんと気持ちいい」。これほどの名言が人類史にあっただろうか?
俺のそれは、別に小さくはないが別段他人と比べて大きいわけでもない。しかし、その言葉によって俺自身、経験したことのないほどの圧力を発揮している。
「男子三日会わざれば刮目して見よ」とはまさにこのことであろう。

「なんか、さっきより、太く….」
もう数分はもつはずだった。しかし、この状況、刹那が永遠に感じられるほどの矛盾した時の中で、絶頂に達する瞬間はすぐにやってきた。
「すまん、もう、出る!!!!」

「う、あっ!!!!!!」
精液が通過する、その圧力はダイレクトに伝わったようで、彼女も同時に達した。
「ごめん….」

「こう言う時はね、ごめん、じゃなくてありがとう、って言いなさいよ」
「うん、ありがとう。写真に撮ってもいいかな?」
「もう、…今さらね。いいけど、綺麗に撮ってね。」
「任せとけ。俺はヌード写真なら世界一だ。」

「いいねぇー。今度は後ろに手を組んで!」

「はい、最高の笑顔、いただきました!」

「くびれがエロすぎる、最高。でも最高ついでにウィンクひとつちょうだい!」

「最高!」
「今度はピースサイン。」

「もっと元気に!」

「ちょっと恥ずかしそうにしてみて!」

「最後の一枚!」

親父殿よ。すまん。正直これまでヌード写真家の息子でよかったと思ったことはなかった。が、本当に親父の息子でよかった。ほんまによかった。今日は多分、この写真で後5回は、ヌく!